スローリーの記録

婦人科系の病気や線維筋痛症の時に支えられた言葉、治療の話などを綴っています。

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3日間の産科病棟で~入院・手術(卵巣嚢腫)番外編~

こんにちは、スローリーです。


自己紹介は はじめに をごらんください。

主治医との出会い・病気の詳細はこちらをごらんください。

 

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私が最近経験した、2回の手術・入院についてまとめています。

持ち物編

婦人科の治療まとめ 

日程編①(入院・手術当日の話)

日程編②(手術翌日~退院の話)

入院中の過ごし方編

お金・保険編

夫の生活編

 

今日は 番外編:産科病棟で過ごした3日間の話 です。

思い出したらどうしても書きたくなりました。

※病気の話が苦手な方はご注意ください。

 

婦人科病棟に空きがない!

 

1回目の卵巣嚢腫破裂の時は、病院に駆け込んだのが午後でした。

手術が決定すると、医師や看護師さんが慌ただしく

入院や手術の手配をしてくださいました。

 

私の同意が必要なものは、ひとつひとつ確認されます。

手術をすること、開腹手術になること、など。

 

痛み止めの点滴が効いてくるまでは、とにかく痛いので

「どうでもいいから任せます~!」という気持ちでした。

 

でも、そうは言えない問題が、ひとつ発生。

主治医「スローリーさん、婦人科病棟の空きがないの。他の病室でもいい?」

私「何でもいいです、お任せします。」

医「申し訳ないんだけど、空きがあるのが、産科か個室だけなの。」

私「???」

医「個室になると、1泊2万円くらいなの、どうする?」

(どうするもこうするも、1週間以上も入院出来ないよ~、高すぎるよ~( ノД`)…)

私「産科にお願いします」

その後、医師は何度も私に、産科病棟で大丈夫かを確認しました。

それまでの経緯をわかっている主治医だから、私を想っての確認だったのはよくわかります。

でも自分がどう感じるかなんて、行ってみなければわからない…と思いました。

 

そんな高額払うなら、温泉とか旅行とか行きたいよね…

と看護師さんとボソボソ話をしたのでした。

 

初の産科病棟

 

セキュリティが厳しくて、産科病棟は入れる人が限定されていました。

手術前は、準備のために部屋に入るものの、周りを見る余裕もなく

痛み止めが効いてフラフラしていたので、それどころではありません。

 

手術が終わると、病室に入るのですが…

普通の病室よりも、頻繁に看護師さんや助産師さんが入ってくるので

なかなか忙しいのだな、と感じました。

 

昔、手術をした時は、術後は眠れなかったので

静かで退屈な夜を想像していたのですが、全く違いました。

 

私が滞在した部屋は、

妊娠中に入院が必要になった方や、帝王切開前後の方が入院する部屋でした。

全て筒抜けなので、色々な話が耳に入るたび、

出産に「普通」ってないんだな、

妊娠・出産って大変なことで、奇跡なんだな、

と感じました。

 

ママになった女性

 

手術が終わり、部屋に戻ると

帝王切開を翌日に控えた妊婦さんが、入院していました。

赤ちゃんの心音を聞く機械をつけていたので、部屋じゅうに響いていました。

いつも通院で婦人科に行くと、妊婦さんの健診の様子が聞こえていたので

小さな心音なら聞いたことがあります。

でも、その日聞いた心音は、とてもしっかりとして大きくて、

「明日、外に出ます!」と主張しているように感じました。

  

明日、産まれて来る赤ちゃん。

今はまだ、お腹にいる赤ちゃん。

すごいなぁ、神秘的だなぁ、それしかありませんでした。

 

翌日、心配するご主人に付き添われて、手術に向かった女性は

数時間後、無事に戻ってきました。

すごく感動しました。

母子ともに健康だと聞こえてきて、なんだか安心しました。

きっと、大きな産声だったんだろうなぁ、なんて想像して

心の中で拍手しました。

 

もう部屋には赤ちゃんの心音ではなく

ママになった女性の足を血栓から守る、マッサージ機の音だけが大きく聞こえました。

そして、女性は部屋を移動していきました。

 

3日間の貴重な体験から

 

部屋のドアが開くと、廊下に響く赤ちゃんの声が聞こえます。

当然ですが、みんなママのお腹にいた赤ちゃんです。

たくさんの赤ちゃんの声に、とても元気をもらいました。

術後3日目、婦人科病棟が空いたからと、私は部屋を移動になりました。

 

私は出産経験はなく、友達から聞いたことしかありません。

実母を知らないので、自分がどんなふうに生まれてきたのかも

聞いたことはなかったし、知りたいとも思いませんでした。

 

でも、産科病棟で過ごしたおかげで

出産前後の様子をうかがえるという

ものすごく貴重な体験をしました。

 

出産って、すごいことですね。

本当に奇跡ですね。

誰もがそうやって生まれてきたんだな、

ということは、私だって、ちゃんと生まれてきたんだもの。

私を生んでくれた人は、安産だったんだろうか。

私の産声って、どんなだっただろうか。

とても気になりました。

 

いずれにしても、生まれてきたから、今がある。

 

今日、外出中に赤ちゃんを見たら

産科病棟に滞在した3日間を思い出して

色んなことがあったけれど、生んでくれてありがとう。

心からそう思いました。

(だいぶ年数経過していますが…気付くのが遅いんです、私)

 

そして、自分の存在を心から肯定できました。

私だって、奇跡的に生まれた一人じゃないか、

もう、自分を責めるのはやめよう。

ありがたく、私の人生を生きよう。楽しく生きよう。

直接言えないけれど、届くといいな。

 

生まれてこなければ良かった、と思ったこともあったけど

生まれてきて良かったよ。

今日からあなたのことを「おかあさん」と思うよ。

遅くなってごめんね。

おかあさん、ありがとう。

 

そう思わせてくれたあの日のママと、産科病棟に感謝しています。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。